World of Tanksを熱心にプレイする人の多くは、WN8レーティングだとか、勝率だとかを気にしながらプレイしています。
結構なことです。
だめとはいいません。
しかし、中には下手なプレイヤーが多いせいで、自分のレートや勝率が落ちると本気で信じている人がいるのですが、それは逆です。
弱い人が多ければ多いほど、レートも勝率も上がります。
ですから、弱い人にうんざりするより、むしろ感謝するべきです。
■もし全員が同じ実力だったら?
WoTの全プレイヤーの実力が同じだとしたら、レートにも勝率にもほとんど開きが出ないでしょう。
ということは、下手な人とうまい人の開きがあるからこそ、レートの高い人と低い人の差が生まれるということになります。
もし、周りがみんな自分よりうまかったら、自分が一番レートの低いプレイヤーになってしまうわけですから、自分より下手な人がいてくれた方が自分のレートが上がるのは当たり前です。
■勝率調整?
WoTには勝率調整を信じている人がいます。
開発会社が、一部のプレイヤーの勝率を意図的に操作するために、負けチームに入りやすくしたり勝ちチームに入りやすくしたりすることで、プレイヤーのモチベーションを操作して、よりのめり込ませようとしているんだという陰謀論です。
こういうのを信じている人には何を言っても無駄ですが、ランダムは偏るというのを理解した上で判断してください。
単純なコイントスですら、表が10回続く可能性は1/512の確率で起きます(表が出たところからカウントするので、2の9乗で求めています)。
これは、512人の人が1回ずつ試行したら、そのうち一人くらいは実現してしまう確率です。
試行回数が512回なら、誰でも1回は経験する程度の出来事です。
さて、あなたのWoTの戦闘数は何戦ですか?
■下手な人が味方に入るとは限らない
ある戦闘に下手な人が一人だけ参加するとします。
その人が味方になる可能性は、14/29です。
なぜならば、自分のチームにはすでに自分が一人参加が決定しているからです。
これは、50%よりもちょっとだけ低い確率です。
逆から見ても一緒です。
下手な人がすでに参加しているチームに自分が参加する確率も同じです。
ということは、もし自分が下手でないならば、自分のチームの方が強くなる確率は、50%よりもちょっとだけ高いのです。
というわけで、初心者さんは、他の人の勝率を下げてしまっているかもなんて心配をせずに楽しんでください。
■戦闘がつまらない
でも、味方が弱いせいで勝率は下がらなくても、戦いがつまらなくなることはあります。
いい勝負がしたいならクラン戦をすればいいと思いますが、クラン戦はしたくないという人もいるようです。
そういう場合は、確かに下手な人がいなくなればいいのにという感想を持つかもしれませんね。
まぁその排他的思考は、オンラインゲームを滅ぼすんですが。
以上、初心者が知っておきたい「World of Tanks」講座と題し、10回に渡って連載してきましたが、いかがだったでしょうか?
このサイトの冒頭で「なにしろ難しいゲームですので、コツを教わったくらいではまだスタートラインでしかありません。
それでも、「何も知らずにプレイするよりはずっとましになると思います。」と書きました。
この記事を読んでくれた皆さんがそうなってくれているよう願います。